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最終更新日:09月21日

カーペットの安全性

●ころばぬ先のカーペット
床材として、もっとも重要な機能のひとつが安全性です。ここでいう安全性とは、人がすべりにくい床材かどうか、あるいは、転倒した時の衝撃が少ない床材かどうかということを意味します。
家庭内事故でもっとも多いのは転倒による事故です。転倒には、床面でつまづく場合とすべる場合とがありますが、すべった場合は仰向けに倒れて頭部を強打することが多いので、とくに危険です。このため、とくに高齢者や妊婦のいる家庭ではすべりにくい床材を選ぶことが肝要であり、取り返しのつかない事故を未然に防がねばなりません。

床材の物性を研究している東京工業大学の小野研究所室では、人がすべりやすい床かどうかを判別する目安として、実験データに基づいた「すべり指数」を設定しています。「すべり指数」が大きい床材ほどすべりやすく、指数が小さいほどすべりにくい、というわけです。それによると、床材ごとの「すべり指数」は次のとおりです。

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木質床材に比べて「すべり指数」が半分以下のカーペットは、それだけすべりにくく、安全性が高いというわけです。

床面が水で濡れた場合はどうでしょうか。一般に床材は水で濡れるとすべりやすくなりますが、乾燥時に比べてどれだけすべりやすくなるかを測定したところ、カーペットは水に濡れても「すべり指数」が8%しか増えないのに対して、木質フローリングは69%、塩ビタイルは100%、塩ビシートは223%もそれぞれ指数が増加しました。カーペットは水に濡れてもすべりにくい床材であるのに対して、硬質床材はもともとすべりやすい上に、水に濡れるとその危険性が倍加するというわけです。

●転倒時の衝撃をやさしく吸収
すべりやすい床では転びやすく、すべりにくい床では転びにくいというのは自明の理ですが、人は時としてすべりにくい床の上でも転倒することがあります。そこで、転倒しても安全な床材なのかどうかということが気になりますが、日本カーペット工業組合によると、その目安として、JIS(日本工業規格)に定められている「転倒衝突時の床のかたさの試験法」に基づいて、各種床材の転倒時の衝撃力を調べました。
測定結果は以下のとおりです。(数値が小さいほど衝衝撃力が弱く、人体にとって安全性が高い床材であることを示します。)
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この結果、畳は衝撃に対してきわめて安全性の高い床材であることが分かりました、また、カーペットは硬質床材よりもはるかに高い安全性を示し、アンダーフェルトを併用すると安全性がさらに向上することが確かめられました。日本工業カーペット組合では、床材の上から湯呑み茶碗を落下させるという、とてもわかりやすい方式の器物破損実験も行いました。

その結果、塩ビタイルの場合だと、わずか40cmの高さから落としただけでも茶碗10個のうち9個が割れて、残る1個にもひびが入ったのに対し、カーペットは240cmの高さから落下させても割れたり、ひびのはいった茶碗はひとつもありませんでした。
カーペットがいかに衝撃吸収性に優れた床材であるかがおわかりいただけたことでしょう。カーペットは柔らかい『せんい』で出来ているため、たとえ転んでもダメージが少なくてすむのです。

(日本カーペット工業組合「カーペットはすばらしい」から引用)
※本文・イラストは、日本カーペット工業組合・(社)日本インテリアファブリックス協会、日本化学繊維協会発行の「カーペットはすばらしい」、社団法人 日本インテリアファブリックス協会発行の「わが家のインテリアピクニック」から引用しています。
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